映像制作 株式会社モーニング

DIRECTOR DIRECTOR

オフの情報収集は仕事へと繋がる

休みの日はなにをして過ごしますか

僕は時間が空いていれば平日でも映画を観に行っちゃいますね。それもまた勉強ですよね。

そのかわり、映画館だと急ぎの時に連絡がつかなくなっちゃうので、ちゃんと誰かに伝えてから行ってくださいねってお願いしてます。なぜなら、僕は席が隣なので、工藤さんに用事がある人はどこに行ったのかをみんな僕に聞くんですよ。いちいちそんなこと把握してられませんよね、マネージャーじゃないんだから。笑

そういう意味では、制作の頃から割と自由にやらせてもらってます。代理店さんなんかに届け物をする時も、そのまま帰ってこなくなるので、「鉄砲玉」なんて呼ばれてましたよ。本屋さんに寄ったりしても、ちょっとのはずが数時間たっているなんてことがよくありますね。もちろん、そういう時は怒られることもありますよ。



工藤さんの映画とは違うかも知れませんが、仕事の合間に何気なく見ていたプロモーションビデオの背景の光の加減が、そのまま今やっている仕事の参考になったりすることがあって、そういう時は仕事と遊びの境目が見えなくなるというか、仕事と繋がっている部分なんでしょうね。

そういう事があるから、至る所に転がっているソースに対して、常にアンテナは張っていないといけないよね。

インプットがないとアウトプットもないと言いますしね。
制作会社なので、忙しいときはもちろんありますが、休みはちゃんととれるので色んな事ができます。仕事の後に飲みに行ったりもしますし、あとは最近ジムに行ったりもしますね。

僕は溜まっている家事をしていますね。
奥さんに気持ちよく台所に立っていただくためにと思ってそうしています。

モーニングに入る前とか若い頃は色々やってましたが、一番時間を費やしたのはサッカーゲームですね。会社の垣根を越えてチームを作って、半年かけてリーグ戦をしていました。
冷静に考えると、それに費やした時間を全部使えば、僕は今、英語がはなせるようになってると思います。笑

北海道には北海道のやり方がある

札幌・北海道という場所についてはどうお考えですか

北海道と東京を比べると、やはり北海道は予算が少ないのが現状です。ただ、だからといってそこで東京に負けたくはないんです。北海道は北海道のやり方で、予算が少ない分頭を使えば良いと思っています。

北海道にはすぐそこに自然をはじめとしたたくさんの素材・ロケーションがありますよね。これは大きなアドバンテージだと思います。反対に困るのは、冬になると雪が降るという事ですかね。それに関しても、北海道のスタッフを使って道外でロケを行うとか、考え方次第で挽回するチャンスはいくらでもあると思います。

冬を撮る技術は強力な武器になるのでは

もちろん、モーニングにはノウハウも技術もたくさんありますよ。
ただ、実は僕個人は、雪山での撮影経験ってないんです。笑

そうだったんだ。全然知らなかったよ。笑
僕はもう何回も冬山で撮影した経験があります。当然、良い絵を撮ろうとすると、スキー場のように整備されていないバックカントリーと呼ばれる場所に行かなければならないんです。
「そんな中に一日中いる」というのが、冬山での撮影ですね。機材も全て、雪をかき分けながら何度も往復して運ぶんですよ。そこまでするからこそ、圧倒的にきれいな雪原の絵なんかが撮れるんですよね。



遊んでいる時間の中にあるたくさんのソースを仕事に活かしていくという発想、オフタイムの大切さを思い出させてくれる言葉がそこにはありました。北海道という土地に根を張っているという気構えは、お手本にしたいところです。
工藤哲央

工藤哲央 TETSUO KUDOH

企画・演出

1964年9月27日 日曜日 旭川生まれ。
その朝は、水たまりに氷が張っていた。
父は元HBCの技術屋。
テレビ業界の空気の中、札幌で育った。専門学校で、デザインを学ぶも進んだ路は、やっぱりTVCMの制作会社モーニング。出来ない制作を経て、素晴しい企画演出になり、現在にいたる。

桜田威寿

桜田威寿 TAKEHISA SAKURADA

企画・演出

1973年9月11日生まれ。函館出身。 バリバリの公務員家系に育つ。
朝日プロモーション(現ADKアーツ)を経て、制作進行としてモーニング入社。
その後、企画・演出部へ。
「割と運勢は良い方だ」と思って生きています。